暗号資産でショッピングが可能に!?暗号資産ユーザーにとって待望の利用方法が登場しました。
簡潔に結論を言うとそれは、”Vプリカを使う”ということになるのですが、どういう訳かというと5月半ばにリリースされたこの2つのニュースによってそれが可能になりました。
Vプリカ、全面リニューアル 繰り返しチャージやリアルカード対応
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1593009.html
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
https://coinpost.jp/?p=531541
どちらの記事にも共通しているのは、Vプリカというサービス。これが今回の記事のキモになっています。
そして、もう一つのニュース記事にあるSlashの暗号資産決済で、このVプリカ(Vプリカギフト)を購入することができるようになったことで…
結果的にリアル店舗でのカード利用が可能になったのです!!少しワクワクしませんか?
今まで暗号資産で得た利益をリアルな生活圏で使おうとするとそれなりの手間と時間がかかっていたのが、この方法なら、取引所への送金などの面倒な手間が不要&短時間で可能になりますね!
<暗号資産を国内取引所に移す→取引所で日本円に替える→銀行へ出金依頼(即日~数日かかることも)→銀行口座に着金>
それでは、暗号資産~リアル店舗で買い物までの流れを数回の記事に分けて説明していきたいと思います。
- 第1回← 現在の記事
- 従来のVプリカと新Vプリカについて
- 暗号資産で支払いが可能になるSlash決済とは
- Slash決済でVプリカギフトを購入する手順(図解)
- 第2回
- Vプリカギフトはネット専用
- Vプリカアカウントの作成
- Vプリカの残高を使ってチャージ
- リアルカード(Vプリカリアル)の発行手続き
- 第3回新Vプリカのリアルカードレビュー
リアルカードが手元に到着してから実店舗で使ってみるまでのレビューを予定
従来のVプリカと新Vプリカについて
Vプリカとは?
Vプリカは、2011年に登場したネット専用のVisaプリペイドカードです。コンビニなどで簡単に入手でき、インターネット上のVisa加盟店であれば、世界中どこでもクレジットカードと同様に利用することができます。
前述のニュースの通り、2024年5月にVプリカは大きなリニューアルを遂げました。
旧Vプリカでは、カード番号が使い切りで利用後は新たに番号を取得する必要がありましたが、新しいVプリカではカード番号が変わらずに繰り返し使える点が特徴です。(有効期限はあります)
さらに、リアルカードの発行が可能となり、ネット専用だったプリペイドカードが実店舗でも利用できるようになりました。これにより、Vプリカの利用の幅が大きく広がり、オンライン・オフライン両方での利便性が向上しました。
Vプリカの新旧比較
新Vプリカ | 旧 | |||||
Vプリカ | Vプリカ リアル | Vプリカ+ | Vプリカ+ リアル | Vプリカ | ||
発行できる方 | 国内在住の方 ※18歳未満は親権者の同意が必要 | |||||
発行時の本人確認 | なし | なし | あり | あり | なし | |
リアルカード発行 | なし | あり | なし | あり | なし | |
発行料 | 0円 | 500円 | 0円 | 500円 | 3ヵ月超使わないと125円/月 | |
チャージ 上限※ | 1回 | 3万円 | 3万円 | 上限なし (残高上限内) | 上限なし (残高上限内) | 不可 |
1か月間 | 12万円 | 12万円 | ||||
有効期限内の累計 | 100万円 | 100万円 | ||||
残高上限 | 10万円 | 10万円 | 100万円 | 100万円 | 10万円 | |
有効期限 | 1年 | 5年 | 5年 | 5年 | 1年 | |
カードホルダー名 | VPRECA | VPRECA | 本人名義 | 本人名義 | VPRECA | |
セキュリティロック | あり | あり | あり | あり | あり | |
サブスク利用※ | NG | NG | OK | OK | NG | |
海外利用 | NG | NG | NG | OK | ネットのみ |
※銀行口座からのチャージの場合には、チャージ上限あり。
※サブスク利用…一部店舗では対応していないところもあります。
暗号資産で支払いが可能になるSlash決済とは
Slashについて
暗号資産決済「Slash Payment」は、2022年8月にSlash Fintech Limitedが提供をスタートしたWeb3の新しい決済サービスです。オンラインだけではなく、実店舗でも簡単な設定を行うことで導入することができ、暗号資産取引所の取引用資金の入金手段としても導入されています。
様々なブロックチェーンネットワークをサポートし、メタマスク等のWeb3ウォレットで扱える多くの暗号資産に対応しているため、支払いの際にわざわざ特定のトークンを用意する必要がありません。
ウォレットにある暗号資産を選択してササッとお支払い!が可能なんです。
そのSlash決済によって、2024年5月からVプリカギフト(コードタイプ)を購入できるようになったのが上述のニュースですね。
つまり!この流れから言えるのは…
取引所を介さずに暗号資産を日本円に変えられる(※プリペイドカードにチャージ)(極論)
ということです!便利な時代になりました!!
とはいえ、暗号資産を別のものに替えた時点で損益計算の対象になるはずですので確定申告が必要な人はSlash決済の履歴など残しておきましょう。(詳しいことは税理士さんと相談してください)
Slash決済で購入できるのは「Vプリカギフト」
Vプリカにはそれとは別に、アカウント登録が不要ですぐに使える「Vプリカギフト」が存在しています。
VプリカギフトはVプリカオンラインショップやコンビニ等でも手軽に入手でき、いわゆる「コードタイプ」の使い切りプリペイドカードです。こっちはチャージできません。
少し混同しやすいのですが…
Slash決済で購入できるのは、Vプリカではなく、「Vプリカギフト」です。
Slash決済を使って購入できるサイトも、Vプリカオンラインショップではなく、「Slash VプリカSHOP」です。
購入手順を↓で説明していきますね!
暗号資産でVプリカギフトを購入する手順
暗号資産を使ってVプリカギフトを入手する手段は、実は2つあるんです。
- Slash決済
- JPYCをVプリカギフトに交換する
これらについて説明をしていきますね!
Slash決済でVプリカギフト(ギフトコード)を購入
それでは、Slash決済での手順を見ていきましょう!
Vプリカギフトを購入するまではざっくり3ステップ!
VプリカギフトをSlash決済で購入できるサイト「Slash VプリカSHOP」(https://vpc.slash.fi)へアクセス。
メタマスクなどの暗号資産ウォレットをインストールしているブラウザでアクセスします。
ページ下部にあるフォームに以下を入力。
- 購入したい量※
- メールアドレスを入力
その後、Buy ボタンをクリック。
メールの受信箱を確認しましょう!
購入するボタンをクリック。
という件名のメール内の、もしくは、利用したい暗号資産ウォレットが使えるブラウザやアプリでリンクを開きましょう。
リンク先はSlash Paymentのページになります。
暗号資産ウォレットを接続します。
2024年5月時点でSlash決済に対応しているネットワークはこちら。
- イーサリアムメインネット
- BNBチェーン
- Maticメインネット(Polygon)
- Avalanche(Cチェーン)
- Arbitrum One
- Optimism
- Mantle
- Oasys Hub Mainnet
(Astarは検証中だそうです)
今回は、MantleチェーンのMNTで支払いをしてみます。
Token一覧の中から利用したいトークンを選択すると、最適なレートが表示されます。
Payボタンで決済が始まります。
ウォレットでの承認や確認を進めます。
今回のガス代は$3.12程度でした!
トランザクションの処理が成功すると、フォームに入力したメールアドレス宛に、Vプリカギフトの情報が記載されたメールが送信されます。
という件名のメールが届いています。
Vプリカギフトの認証番号とカード番号下4桁が記載された情報が届きました!
VプリカギフトをSlash決済で購入する手順は以上です。
支払い完了画面で、レシートを受け取るためのメールアドレスを入力する欄がありましたが、それにアドレスを入れてSendしたら届いたのがこちら。
件名は、
です。支払時のトランザクションIDなども記載されているので、記録として残しておきたい場合にはPDFとしてダウンロードしておくか、レシートメールを受信しておきましょう。
JPYCでのVプリカギフト入手の仕方
暗号資産でVプリカギフトを購入する手順は、今までにもJPYCを使って購入することが可能でした。
※「JPYC」は厳密には暗号資産ではないですが、1JPYC=1円で購入可能なプリペイド型ステーブルコイン(暗号資産と同じ技術的特性を持つ前払式支払手段)で複数のブロックチェーンに対応しています。
JPYCを保有している人は、JPYC AppsでJPYCの交換先としてVプリカギフトを選択しても入手可能です。
詳しい手順はJPYCのサイトでも説明されています。
おわりに
今回の記事で、①暗号資産→②Vプリカギフトが達成できました。
“暗号資産でショッピング”に一歩近づきましたね!
次回は、この購入したVプリカギフトの情報を使ってVプリカアカウントにチャージ&リアルカードの発行手続きをしたいと思います。
次の記事はこちら!↓
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